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2021-09-11

スポーツとしての相撲論 西尾克洋著 光文社新書1140 光文社刊 2021.6

 書名通りの内容の本だ。余計な飾りをつけずに、目に見える相撲について論じている、これまでありそうでなかった著作だ。

著者は相撲好きでありながら、競技として相撲を見ようとしている。その点に好感をもった。以前から知ってはいた人なのだが、書いたものを読んだことはなかった。今回初めて読んで、明快でよく考えられた内容に感心した。

あまり相撲に詳しくない人からの質問に回答するという形式の本だが、単なる入門書ではない。著者のこれまでの相撲評論から自由になった立場からの発言は心地よい。

なるほどと頷ける発言が多い中、特に白鵬に触れた部分はこの力士の特徴をよく表しているように思われた。

新書で、かさばらない本なのだが、新しい相撲評論の地平を拓いた点は素晴らしい。著者のますますの活躍を願いたい。