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2017-04-28

SONY TC-2100A

SONYのTC–2100Aというポータブルステレオカセットを持っていたことがある。TC–2100の改良版と言うことだ。両者の違いは、よく分からない。パネルの色が違うだけ、という記述もあった。この点についてはhttp://mabo400dc.com/tsuredure/post–5044/に記されている。

詳しい紹介はhttps://www.ssplusone.com/radio-and-audio/my-sony-audio/tc–2100-magazine-matic-p-d/ http://plaza.harmonix.ne.jp/~ita/1123/sony5–002.JPGにあります。

説明は上の記事で尽きているのだが、思い出深い機種なので、ちょっと記してみる。

TC–2100の発売は1970年だ。一見すると、普通のポータブルカセットコーダーなのだが、実はカセットデッキとしても使えるという機種だった。いろいろな使い方が出来て、あまり高価でない、というのがありがたかった。

デッキとして見るとRCA端子とDIN端子を備えており、当時の標準的な装備だ。ドルビーはまだ出現していない。

ほかにはイヤホン、ヘッドホン端子があり、内蔵マイクもあった。内蔵マイクがあるのは、ポータブルレコーダーの雰囲気を残している。残念なのは録音が自動のみだった事だ。オーディオ機器として見ると、欠点と言えなくもない。また、ヘッドホン端子は上面にあった。据え置いての使用を想定したのだろうか。今から思うと、側面にあれば持ち歩いてステレオ音楽が聞けたかもしれない。まだウォークマン発売以前だったので、そんなことは思いもよらなかったのだが。

ところで、FM東京が開局したのは1970年だ。このころスタートしたのが「ステレオ歌謡バラエティ」という番組だ。司会は青木小夜子さん。月曜日から金曜日の午後2時からの2時間放送だった。その後一人司会から各曜日ごとの5人司会に変わった。

この番組の画期的だったのは、流行り歌を放送したことだ。当時の歌謡曲やフォークソング、アイドル歌手の歌がステレオで聞けた。これについては、今思うとなんでもないことなのだが、「FM放送で流行歌を放送するとは、言語道断。FM放送はクラシック音楽のみを流すべきだ」という強い批判があったのを思い出す。しかし、流行り歌がステレオで放送されるのはうれしいことだった。

もうひとつ、NHK-FMの「ひるの歌謡曲」がしばらくして始まった。こっちは午後12時15分からの45分間の流行り歌番組で、曲の間にナレーションが入らないので録音しやすかった。

これらの番組から録りためた音楽が後にウォークマンおよび類似機種の音源になったような気がする。

この後の流れを追ってみると、この機種の録音機能を充実させたようなカセットデンスケTC–2850SD(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-a.html)の発売開始が1973年、持ち歩いて音楽を聞く機能に特化したウォークマンの発売開始が1979年(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-e.html)となる。

これとは別に1968年に国産初のラジオカセット、アイワ製TPR–101が発売されている。(http://sts.kahaku.go.jp/sts/detail.php?no=104810541015&c=&y1=&y2=&id=&pref=&city=&org=&word=TPR–101&p=2

これらの流れは、カセットテープで聞く音楽がより身近になっていくことを示しているようにも思える。

2017-04-02

ONKYO W800BT

完全ワイヤレスのイヤホンが注目を集めている。その中で、ONKYOのW800BTが音がいいと評判が高いようだ。しかし、採用されているBluetoothのコーデックがSBCのみなのが残念とも言われている。

そう言えば、多くの最近のBluetoothイヤホンはAACやaptXも採用している。その点から言えば、時代遅れにも思える。しかし、iPod classicと組み合わせるうえではちょうどいいかもしれない、と気がついた。

iPod classicに取り付けている発信器はSBCのみに対応しているので、W800BTと組み合わせるには問題がない。むしろ、専用という考え方もできそうだ。iPod classicはすでに旧機種となっているが、その特徴を生かせる新製品を見つけられることもありそうだ。このイヤホンはそのことを示している。

それにしても、最新機種のW800BTがSBCのみに対応しているのはなぜなのだろうか。考えられるのは機能を絞ることによるコストダウン、イヤホンの大きさ対策あたりだ。音質を追求した結果大きくなってしまったので、機能を絞り込んだのかもしれない。

理由はともかく、ケーブルから解放された自由さは、便利さを追求しているiPod classicにぴったりだと思う。

ところで、音楽が身近になり、その結果、取り組み方は多様化しているように思われる。現在ではいろいろな場面で音楽を聞くことができるようになっている。電車の中、バスの中.歩きながら、待ち時間の穴埋め、自分の部屋であるいは邪魔されない空間でどっぷりと浸って、といろいろある。こういう時代であるからこそ、様々な使い方に対応したオーディオ機器が登場するのだろう。

音質を求めるのであれば、ケーブルを使った機器接続でスピーカー、ヘッドホン、イヤホンで聞く。移動しながらであれば、持ち歩きやすい機器で性能よりは使いやすさ、手軽さを優先する。このときには音質がやや劣るが、取り扱いやすいワイヤレスが便利だ。いろいろな音がある環境で聞くときと静かな場所で集中して聞くときとでは求める音に違いが出てくる。移動中に聞く音楽に音質を求めてハイレゾリューションに向かうのもいい。しかし、手軽さにも十分に意味があるように思う。いや、手軽であるからこそ、音楽を持ち歩けるはずだ。

いつも身近な音楽を少しでもいい音質で楽しみたいという要望は誰しも持っているもので、もっともな面があると思う。最近の高音質化したワイヤレスオーディオ機器は手軽さと音質の追求を同時に実現しようという試みのようにも思える。こういう最新の傾向が、すでに古くなったオーディオ機器に新しい生命を吹き込むことの実例がこのワイヤレスイヤホンのような気がする。そういう組み合わせを探していくのもオーディオの楽しみと言える。