スポンサードリンク

2021-03-21

庄之助最中

 庄之助最中を初めて食べた。

大相撲の名行司と言われていた二十二代木村庄之助が開いた店で作られている。相撲ファンの間では有名なのだが国技館に行かないと買えないものと思っていた。

ところが、新宿高島屋の地下で手に入れることができた。行司さんに因む店らしく、軍配の形をした最中だった。上品な味で、なるほど庄之助さんの店だ、と妙な感心をしてしまった。

詳しい情報はここにある。私にとっては懐かしい姿がいきなり出てくるのが嬉しいページだ。

機会があれば、また食べてみたいと思っている。

2021-03-15

科学探偵 シャーロック・ホームズ J・オブライエン著 日暮雅道訳 東京化学同人 2021年刊

シャーロック・ホームズの化学の知識を中心に、彼の広く科学についての造詣を扱っている。


ホームズ物には科学についての言及が多いことは作品を読んでいいればすぐに気づくことである。この点を正面から取り上たた本は、そういえばあるようでなかった。


著者、訳者ともにシャーロッキアンであるので、作品についてよく知った上で書いているので、その点は安心して読んでいける。


興味深かったのは、全60篇あるホームズ作品は「最後の事件」を境に前半と後半のそれぞれ30篇に分けることができ、科学的な記述が多いのは前半の30篇に葉中している、という指摘だ。残念なことに、作品の出来具合もこの傾向と連動しているようで、評価の高い作品の多くは前半の30篇に集中していることも示されている。


これは全作品を読んでみて、何となく思っていたことだが、明確に示されると、やっぱり残念な気持ちになってしまう。もっとも、これはシリーズ物の宿命ともいえるもので、コナン・ドイルもその例に洩れなかったということでもありそうだ。


推理物は一作ごとにトリックを工夫しなくてはならず、それが作品を長く書いていると段々と工夫が難かしくなっていくのは確かなことではある。


それはさておき、これまでなんとなく感じていたことをはっきりと示してもらったので、またホームズものを読んでみようという気になった。それだけ魅力のある作品群なのだと改めて思った。


2021-03-08

失われゆく仕事の図鑑 永井良和[ほか]著グラフィック社 2020年刊

以前あって今はなくなったか珍しくなった仕事を写真と共に紹介している。

歴史の長いもの、短いものなど種類は多いが、そういえば身近にあったなあというものが多い。

金魚売り、鋳掛屋、ポン菓子屋、傘の修理屋、貸本屋などはよく見かけたものだった。それにしても、ちゃんと写真があるのは意外な気もする。

以前は道ではじめる商売が多かったが、今はそういう人はあまり見かけなくなってしまった。

見かけなくなった色々なものについて、ちゃんと確認して記しているところがこの本を単なる懐古趣味の本でなくしている。文字通り「図鑑」なのだ。

写真を見て懐かしがってもいいし、文章を読んで「そうだったのか」と納得するのも楽い。

さまざまな分野の著者が、自身の思い出を交えつつ書いているが硬すぎず柔らかすぎず、適度なバランスがとれた説明が好ましい。

そういえば、子供の頃、朝と言えば納豆売りの声、アサリシジミ売りの声、豆腐売りの声で目が覚めていた。朝食の材料は朝調達していたのだ。今思い出すと、懐かしい声だ。