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2017-12-23

MAXELL MXH-DBA900BKその後

MAXELL MXH-DBA900BKについては2014年11月8日に書いたことがある。 http://tinywood3.blogspot.jp/2014/11/maxell-mxh-dba900bk.html

2015年の秋頃にケーブルが断線してしまい、そのままにしていた。このほど、この機種の新品が2,000円台で出品されているのを見つけ、購入してみた。壊れた機種を再度購入するのは初めてだ。

包装を開けてみると、以前の懐かしいイヤホンが出てきた。一時は主力のイヤホンだったので、思い入れもあるようだ。今回はオリジナルのイヤーピースで聞いている。

使ってみてちょっとびっくりしたことがある。それはケーブルのタッチノイズだ。以前はもっとあったように覚えているが、今度のものはほとんどタッチノイズがない。しかも、ケーブルも以前より柔らかくなっているように思えた。何らかの変更があったのかもしれない。使いやすくなったことは確かだ。

音については、以前と同じような印象を受けた。目の前にオーケストラが広がるようであって、楽器の定位もはっきりしている。この機種が届く前にシューマンの交響曲を聴いていたので、そのまま聞き続けた。そのため、たまたま他のイヤホンとの聞き比べになってしまった。使い続けた機種と新品の機種とを同列に並べるのは無理があるしが、こういう比較になった。プレーヤーはAK70。 イヤホンは

  • FenderのFXA2+onso 2.5mm4極プラグ-MMCX(L/R)イヤホンケーブル 1.2m ブラックライン【iect_01_bl2m_b_120】+Complyのイヤーピース
  • MAXELL MXH-DBA900BK(オリジナルのまま)

聞いていたのはハイティンクがコンセルトヘボウを指揮したシューマンの交響曲全集。前半の曲がFender、後半の曲がMaxellになった。

バランス接続とアンバランス接続を比べることになってしまった。条件が揃っていないので、公平な評価にはなっていないような気がする。

全体の感じは、両者ともコンセルトヘボウ管弦楽団の部厚い響きがしていた。どちらかというとFenderの方が落ち着いてみずみずしい音で、MAXELLは迫力のある感じがした。あまり派手な感じがしないのは、両者が共通していた。バランス接続の方が、より細かいニュアンスが伝わってくるように思えた。

現役の機種と、すでに販売終了している機種を比べるのは無理があるようにも思える。これはあくまでも、今聞いてみた感じで、しかも比較しようと思って聞いたわけではないので、これから先MAXELLの感じが変わってくることは十分あり得ると思う。

それにしても、二代目のMAXELLの印象が違うのは何故なのだろうか。ちょっと不思議だ。以前より使いやすいような印象を受けている。そういう意味では、買い換えてよかったと思っている。

2017-12-18

イヤホンの騒音対策 ShureとBose

電車の中など騒音の多い場所で音楽を聴く時に大事なのは、騒音対策だと思う。走行音、車内放送などいろいろな音が周辺に満ちているので、音楽を聞こうとするとどうしても音量を上げてしまう。そのことによって、耳に影響があるばかりでなく、聞いている音楽の音が外に漏れてしまい自分が騒音源になったりする。これでは音楽を楽しめなくなってしまう。

そこで騒音対策を施しているヘッドホンやイヤホンの登場となる。私は騒音対策の代表的なメーカーはBoseとShureだと思っている。このメーカーは騒音対策の方法について、それぞれ、ノイズキャンセリング方式と耳栓方式を提案している。どちらの方式もそれぞれ愛用者がいるので、両者に優劣はないように思っている。

Boseがノイズキャンセリングに取り組んだ事情はhttps://globalpressroom.bose.com/jp-jp/pressrelease/view/1269に記されている。元々耳に長時間装着するパイロットのために開発した方式なので、使い続けても疲労しない使用感を追求しているようだ。

Shureは舞台での演奏のモニター用に開発されたものらしい。アーチストに広く支持されているようだ。https://www.shure.co.jp/ja/artistsライブ中継で、イヤホンをしている歌手や演奏者を見かけるが、他の演奏者の音(自分の音も?)を確認するためのものと思われる。

Boseはノイズキャンセリングで有名だが、これの有無にかかわらず、そのヘッドホン、イヤホンに共通しているのは「聴きやすい音」だ。ここの製品については、「ボーズサウンド」と言う言い方があり、特徴があるとともに一貫しているようだ。

Boseのノイズキャンセリングは全くの無音を作るのではなく、音楽を聴くのに妨げとなるような音を低減させるやり方だ。そのため、話し声や車内放送が聞こえてくる。もちろん聞こえてくると言っても、音楽を聴くのに邪魔になるような聞こえ方ではない。

ノイズキャンセリングの方法はマイクを使って周辺の音を拾い、騒音となる音を打ち消すものだ。そのため、マイクを動作させるためのバッテリーが必要になる。バッテリーが切れるとノイズキャンセリングは動作しなくなるので、使い切る前にこまめに充電しなくてはならない。ノイズキャンセリング方式の欠点と言えなくもないところだ。

一方、Shureのイヤホンは耳栓方式だ。これは耳に栓をして、音を全く聞こえなくしてしまう、というやり方だ。このやり方も効果があり、地下鉄の車内でも普通に音楽が聴ける。欠点としては、

  • 他の音が全く聞こえなくなるので、車内放送が聞こえなくて電車・バスを乗り過ごす可能性がある
  • 周りの音に気がつかないで危ないこともあり得る
  • 耳栓方式のため耳に圧迫感を感じたり、痛くなったりすることもある

あたりがあげられる。

音の傾向はBoseとShureでは全く違う。Boseは暖かみのある独特な音であり、Shureは透明な音という感じがある。音の傾向については、好みの問題もあるので、どれが良いとは言えないところがある。むしろ、それぞれの違いを楽しむのもオーディオの魅力だと思っている。

それで、私は両方のメーカーのイヤホンをその時の気分によって使い分けている。耳への圧迫感を避けたい時はBoseを、騒音をとにかくカットしたい時はShureという割り振りになっている。

騒音対策を考えているのは、もちろんこの二つのメーカーだけではない。他のメーカーもノイズキャンセリン式、耳栓方式それぞれにいろいろな機種を出している。それらの中から好みのものを探し出すのも楽しみの一つと言えそうだ。

2017-12-09

HP200LX DOSの名機

HP200LXはヒューレット・パッカード社のMS-DOSで動く携帯パソコンだ。むしろ、ポケットコンピュータと言った方がふさわしいかもしれない。いまだに話題になることがhttp://kokuryu-yokohama.a.la9.jp/というページがあることからも分かる。

実は、この機種の前にHP100LXというのがあって、それを改良したのがHP200LXなのだ。改良点はメモリーの拡張だったように覚えている。「乾電池で動くコンピューター」というのが特徴だった。もちろん、画面は液晶でモノクロだった。

この機種を知ったきっかけは、今はもうない『電波科学』という雑誌に載った紹介記事だった。実はそれ以前から、「コンピューターを持ち歩けたら」と思っていたので、記事を読んでいて「これだ!」と思ったのを覚えている。

ROMにDOSを入れてしまって、バージョンアップの手間を省こうというのは、中々優れた着眼点だった。また、当時主流だった表計算ソフトのLOTUS–123もROMに入れて、電源を入れればすぐに使えるようになっていた。そのほか、カレンダーやデータベーズもどきのソフトもあって、身近な情報を整理して持ち歩けるようになっていた。

特に、付属ソフトのカレンダーが使いやすく、それまで手帳を使っていなかったのに、初めて予定を管理してみたりした。もちろん電卓としても使えたので、本当に便利だった。

元々アメリカの会社が開発したものだったので、日本語は使えなかったのだが、腕に覚えのある人たちが日本語化し、エディターやソフト起動のためのソフトを作ったし始め、最終的にはインターネットに繋げるようになっていった。

この機種のための本が多く出版された。また当時盛んだったパソコン通信のフォーラムでも話題になり、活発な情報交換が行われていた。

複数アドレスにも対応した、とても使いやすいメールソフトが提供されたので、これでインターネットメールをやりとりしていた。

インターネットに繋げることはできたのだが、スマートフォンのように通信機能を内蔵していなかったので、拡張スロットにモデムを入れ、携帯電話やPHSでインターネットに繋げていた。

キーボードが、小ぶりだが中々使いやすかった。小さいので、親指で入力していた。このやり方は今でもスマートフォンでも時々やってみることがある。そのときはとても懐かしい気持ちになる。

便利に毎日使っていたのだが、ある日、ついに壊れてしまった。ずっと使い続けていたい機種だったが、今にして思うと、画面表示の文字が小さいのと、処理スピードがやや遅かったので、遅かれ早かれ、使わなくなったかもしれない。

いわゆる「枯れた技術」を駆使して、あまり機能を詰め込まなかったために却って特徴がはっきりし、それが使いやすさにつながったのだと思う。もし、最新版のHP200LXがあったら是非使ってみたいと思っている。でも、やっぱり出ないだろうなぁ、とも思うのだが。

2017-09-28

ShureのBluetoothイヤホン

ついにShureからBluetoothイヤホンが出た。といっても、全く新しい機種ではない。これまであった機種のBluetooth版が出た、という訳だ。

詳しいことはここ、あるいはここで見られる。

Bluetoothに対応したのはSE215 Special Edition、SE215、SE112で、それぞれ型番の最後にWirelessという言葉が入る。

三つともすでに定評のあるイヤホンで、ネックバンド式ケーブルのワイヤレスとなっている。今はやりの完全ワイヤレスイヤホンではない。言うなれば、高い遮音機能付きのBluetoothイヤホンだ。

これだけならば、単なる新製品の紹介なのだが、嬉しいことに、MMCXコネクター方式のリケーブル対応モデルで使えるRMCE-BT1 BLUETOOTH® アクセサリーケーブルが同時に発売されている。実はすでにShureのリケーブル対応イヤホンSE215 Special Editionを持っているので、このケーブルの方が気になる。それは手持ちのSE215 Special EditionにRMCE-BT1 BLUETOOTH® アクセサリーケーブルを繋げたら、高い遮音機能を持ったワイヤレスイヤホンを使えることになるからだ。

そういう意味ではRMCE-BT1 BLUETOOTH® アクセサリーケーブルは既存の機種の新しい使い方を提案しているようにも思える。なにか新しいイヤホンが増えたようにも思えてしまうのだ。と言いつつも、このケーブルの値段は

もっとも、対応コーデックがSBCのみとやや控えめなので、ハイレゾリューションの音源をShureのイヤホンで聴いていた場合には、やや残念なことになってしまう。その点が気にならなければ、かなりな魅力を持ったケーブルと言える。

もともとShureのイヤホンはハイレゾリューション対応ではないので、コーデックのことはマイナスとはならないように思える。

本来、高い音質で音楽を聞くののならば、ケーブルでの接続が一番なので、ワイヤレスで聞こうと言うときには音質よりも便利さが優先されているように思われる。このケーブルはそういう用途に向けたものと言えそうだ。

なお、メーカーのサイトには記されていないが、RMCE-BT1 BLUETOOTH® アクセサリーケーブルと同じ接続方法をとっているイヤホンなら使えるような気もしている。もしそうならば、いろいろと用途が広がってくるケーブルではある。

2017-06-02

AK70のファイル転送エラー

MacとAK70を接続してファイル転送を行っている。このためのソフトはAndroid File Transferだ。

AK70には【128GB】 SanDisk サンディスク Ultra microSDXCカード Class10 UHS-1対応 R:80MB/s 海外リテール SDSQUNC-128G-GN6MA を入れて使っている。

特に支障なく使っていたのだが、あるとき、MacからAK70のmicroSDXCカードに転送できないファイルが出てきた。初めてのことなので、原因が不明だった。試しに本体メモリーに転送し見たら無事の転送できた。そこで、AK100のmicroSDXCに転送してみたら、これも大丈夫だった。

たまたま送れなかったファイルになんらかの支障があるのかな、と思ったり、microSDXCカードに問題があるのかな、と思ったりした。いっそカードを買い換えようかとも考えた。

最近になって、ベートーヴェンの交響曲の3番、6番、9番でこの現象が起こることに気がついた。そこでファイル名を調べてみたところ、転送エラーの起きたファイルの名前には" Eroica"だの"Pastoral"といった表題がついていることに気がついた。そこで詳しく調べてみた。するとエラーの起きたファイルには「"」や「''」が使われていた。試しにファイル名にある「"」や「''」を削除してから転送を行ってみた。この場合はちゃんと転送された。

もしかしたら、本当の原因はほかにあるのかもしれないが、現象的には上の作業を行うことによって解決できた。

転送ソフトに原因があるのかもしれないという気もしているが、とりあえず転送できるので、「これで良いか」と思っている。

2017-05-21

狛江フィルハーモニー管弦楽団の第39回定期演奏会

機会があって5月20日(土)に狛江フィルハーモニー管弦楽団の第39回定期演奏会に行ってきた。土曜日の午後2時からという演奏会は初めてだ。この演奏会の開始時間がもうちょっと早いと、あのウィーンフィルと同じになるのがなんとなくおもしろかった。ま、あちらにはあちらの事情があってのことなので気にすることはないのだが。

生の演奏会は何年ぶりだろうか。前回が随分前なのは確かだ。

プログラムはシベリウスの『悲しきワルツ』と『ヴァイオリン協奏曲』(ソリスト:渡辺玲子)、ブラームスの『交響曲第1番』だった。指揮は三河正典、ゲストコンサートミストレスが瀬堀玲実だった。さすがゲストだけあって、ミストレスは椅子が他の人とは違っていた。ピアノの椅子のように見えたのだが、違っているかもしれない。

ホール周りの様子を確かめてから会場に入った。案に相違して、すでに多くのひとが席についていた。やむなく、会場の舞台に向かって右の方の前から3列目に席を取った。音的には厳しいかもしれないが、その分舞台上がよく見えたので、これで良かったのかもしれない。

オーケストラのメンバーが入ってきて、まずびっくりしたのは、ヴァイオリンが目の前に座ったことだ。「ヴィオラじゃないよな」と一生懸命確認した。紛れもなく右前面と左前面にヴァイオリンがいる。両翼配置というやり方なのだが、実際に聞くのは初めてだ。どんな響きがするのか、楽しみだ。それと、コンサートの休憩時間に気づいたのだが、ヴィオラの席に箱のようなものが置いてあって、そこにヴィオラが一梃置いてあった。おそらく、その席に座る人が演奏できなくなったのだろう。「一緒に弾くんだ」と言うメンバーの気持ちが伝わって来るようだ。

さて、メンバーが揃うと恒例の音合わせ。フルートが音を出している。とっても意外だった。最初の曲はオーボエがない曲だったので、こうなったのだろう。

シベリウスの曲は初めて聞いたのだが、オーケストラのサウンドは堅実で明るめだった。それと、ヴァイオリンの両翼配置はヴァイオリンの音と他の楽器が溶け合うようなところがあって、よかった。

ヴァイオリン協奏曲はソリストが、さすが、という弾きぶりだった。弾いている時の表情がよく見え、前の席も悪くないなと思った。

後半のブラームスは他の指揮者やオーケストラの録音を割合に聞いているので、どんな演奏になるのかな、と思っていた。曲の冒頭からティンパニが大活躍だった。第2楽章後半で聞かせたヴァイオリンとともにこの曲を引き締めていたように思う。

気になると言うほどでも無いのだが、座った席の影響なのか、弦楽器の響がやや弱いように思えた。これはステージの真下、ということも関係がありそう。次回に聞く機会があれば、ステージを見下ろせる席に座ってみようと思っている。

全体としては、ブラームスの曲の特徴の一つの、分厚い合奏を聞くことができた。なにはともあれ、オーケストラの堅実で明るいサウンドには好感を持てた。

2017-05-17

刃の交換時期を教えてくれるシェーバーPhilipsAT887

長いことPhilipsのシェーバーを使っている。今使っている機種は2年前に購入した。何代目になるのかは、定かではない。今回、シェーバーの刃を新しくした。Philipsのシェーバーは気に入っているのだが、近くの店で替え刃を買えないのが残念なところだ。それでもPhilipsのシェーバーにしている理由は「丈夫だ」、「ひげを剃った後がすっきりしている」だ。

それまでは薄刃の往復式のシェーバーを使っていた。ところがこの薄刃は破損しやすいという欠点がある。確か、破損の時に怪我をしてしまったので、別の形式のシェーバーを探してPhilipsにたどり着いたのだと思う。

長く使っているといろいろな変化が出てくる。最近のシェーバーには使った後に洗うことができるようになっているものもある。前の機種がそれで、始めて使った時には「手入れが楽だな」と感心した。

そういえば、六年前まで使っていた機種は左右に二つの刃があるタイプだったが、先代の機種から三つになった。最初に見たときにカマキリの顔みたいだと思った。刃が多すぎるように思ったのが、うまく使えるか心配だったのが、今となっては懐かしい。

今回、刃を新しくしたきっかけは、剃り終わった後に見慣れないランプが点滅していたからだ。矢印が回転している絵が書いてあるところのランプの点滅だったので、刃を代える時期になったという表示かなと見当をつけた。念のためマニュアルを確認したらやっぱりそうだった。刃の交換時期をランプで知らせるようになったのだなと、妙に感心してしまった。それと同時に、どういう仕掛けで交換時期を示すのだろうとも思った。

それはともかく、さっそく刃を注文した。刃を代えてみてまた一つびっくりした。使っている間、ほとんど音がしないのだ。なるほど、刃の交換前に音がしていたのは、刃が古くなっていたからなのか、気づいた。

それにしても、シェーバーの刃を代えるだけで、こんなにも感心することがあるとは意外だった。

2017-04-28

SONY TC-2100A

SONYのTC–2100Aというポータブルステレオカセットを持っていたことがある。TC–2100の改良版と言うことだ。両者の違いは、よく分からない。パネルの色が違うだけ、という記述もあった。この点についてはhttp://mabo400dc.com/tsuredure/post–5044/に記されている。

詳しい紹介はhttps://www.ssplusone.com/radio-and-audio/my-sony-audio/tc–2100-magazine-matic-p-d/ http://plaza.harmonix.ne.jp/~ita/1123/sony5–002.JPGにあります。

説明は上の記事で尽きているのだが、思い出深い機種なので、ちょっと記してみる。

TC–2100の発売は1970年だ。一見すると、普通のポータブルカセットコーダーなのだが、実はカセットデッキとしても使えるという機種だった。いろいろな使い方が出来て、あまり高価でない、というのがありがたかった。

デッキとして見るとRCA端子とDIN端子を備えており、当時の標準的な装備だ。ドルビーはまだ出現していない。

ほかにはイヤホン、ヘッドホン端子があり、内蔵マイクもあった。内蔵マイクがあるのは、ポータブルレコーダーの雰囲気を残している。残念なのは録音が自動のみだった事だ。オーディオ機器として見ると、欠点と言えなくもない。また、ヘッドホン端子は上面にあった。据え置いての使用を想定したのだろうか。今から思うと、側面にあれば持ち歩いてステレオ音楽が聞けたかもしれない。まだウォークマン発売以前だったので、そんなことは思いもよらなかったのだが。

ところで、FM東京が開局したのは1970年だ。このころスタートしたのが「ステレオ歌謡バラエティ」という番組だ。司会は青木小夜子さん。月曜日から金曜日の午後2時からの2時間放送だった。その後一人司会から各曜日ごとの5人司会に変わった。

この番組の画期的だったのは、流行り歌を放送したことだ。当時の歌謡曲やフォークソング、アイドル歌手の歌がステレオで聞けた。これについては、今思うとなんでもないことなのだが、「FM放送で流行歌を放送するとは、言語道断。FM放送はクラシック音楽のみを流すべきだ」という強い批判があったのを思い出す。しかし、流行り歌がステレオで放送されるのはうれしいことだった。

もうひとつ、NHK-FMの「ひるの歌謡曲」がしばらくして始まった。こっちは午後12時15分からの45分間の流行り歌番組で、曲の間にナレーションが入らないので録音しやすかった。

これらの番組から録りためた音楽が後にウォークマンおよび類似機種の音源になったような気がする。

この後の流れを追ってみると、この機種の録音機能を充実させたようなカセットデンスケTC–2850SD(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-a.html)の発売開始が1973年、持ち歩いて音楽を聞く機能に特化したウォークマンの発売開始が1979年(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-e.html)となる。

これとは別に1968年に国産初のラジオカセット、アイワ製TPR–101が発売されている。(http://sts.kahaku.go.jp/sts/detail.php?no=104810541015&c=&y1=&y2=&id=&pref=&city=&org=&word=TPR–101&p=2

これらの流れは、カセットテープで聞く音楽がより身近になっていくことを示しているようにも思える。

2017-04-02

ONKYO W800BT

完全ワイヤレスのイヤホンが注目を集めている。その中で、ONKYOのW800BTが音がいいと評判が高いようだ。しかし、採用されているBluetoothのコーデックがSBCのみなのが残念とも言われている。

そう言えば、多くの最近のBluetoothイヤホンはAACやaptXも採用している。その点から言えば、時代遅れにも思える。しかし、iPod classicと組み合わせるうえではちょうどいいかもしれない、と気がついた。

iPod classicに取り付けている発信器はSBCのみに対応しているので、W800BTと組み合わせるには問題がない。むしろ、専用という考え方もできそうだ。iPod classicはすでに旧機種となっているが、その特徴を生かせる新製品を見つけられることもありそうだ。このイヤホンはそのことを示している。

それにしても、最新機種のW800BTがSBCのみに対応しているのはなぜなのだろうか。考えられるのは機能を絞ることによるコストダウン、イヤホンの大きさ対策あたりだ。音質を追求した結果大きくなってしまったので、機能を絞り込んだのかもしれない。

理由はともかく、ケーブルから解放された自由さは、便利さを追求しているiPod classicにぴったりだと思う。

ところで、音楽が身近になり、その結果、取り組み方は多様化しているように思われる。現在ではいろいろな場面で音楽を聞くことができるようになっている。電車の中、バスの中.歩きながら、待ち時間の穴埋め、自分の部屋であるいは邪魔されない空間でどっぷりと浸って、といろいろある。こういう時代であるからこそ、様々な使い方に対応したオーディオ機器が登場するのだろう。

音質を求めるのであれば、ケーブルを使った機器接続でスピーカー、ヘッドホン、イヤホンで聞く。移動しながらであれば、持ち歩きやすい機器で性能よりは使いやすさ、手軽さを優先する。このときには音質がやや劣るが、取り扱いやすいワイヤレスが便利だ。いろいろな音がある環境で聞くときと静かな場所で集中して聞くときとでは求める音に違いが出てくる。移動中に聞く音楽に音質を求めてハイレゾリューションに向かうのもいい。しかし、手軽さにも十分に意味があるように思う。いや、手軽であるからこそ、音楽を持ち歩けるはずだ。

いつも身近な音楽を少しでもいい音質で楽しみたいという要望は誰しも持っているもので、もっともな面があると思う。最近の高音質化したワイヤレスオーディオ機器は手軽さと音質の追求を同時に実現しようという試みのようにも思える。こういう最新の傾向が、すでに古くなったオーディオ機器に新しい生命を吹き込むことの実例がこのワイヤレスイヤホンのような気がする。そういう組み合わせを探していくのもオーディオの楽しみと言える。

2017-02-07

ダークダックス

子供の頃から知っているコーラスグループの一つだった。結成は、1951年とのことなので、ほぼ同い年となるようだ。

確かメンバーが替わらない、珍しいグループだった。2016年になって、メンバーの訃報があったりして、逆にまだ活動していたのか、と感心した。2017年1月現在では、現存メンバーは1名とのことなので、さすがに活動はしていないと思う。

人気のあったグループだったようで(子供だったので、こういうことはよくわからなかった)、よくテレビに出ていた。確か、レギュラー番組を持っていたのに、外国に演奏旅行に行ってしまった、なんていうことがあったように思う。番組の主要メンバーがいなくなっても、番組が続いていたのがおかしい。こんなことは今だったら、あり得ないと思う。あ、ビデオの撮りだめをしていくので、大丈夫かもしれない。

ダークダックスの外国旅行(当時のソビエト連邦)のときのエピソードとして面白いと思ったのは、彼らはインスタントラーメンを山ほど持って行ったことだ。日本食を食べる唯一の手段だったのだろうか。もう一つある。帰国後、覚えてきたロシアダンスを披露したのだが、スーツ姿でやるのでなんとなくちぐはぐに思えてしまった。このダンスの映像は、残っているのだろうか。

どうやら活動を休止したらしい、と思うと、急に彼らの歌を聴きたくなった。それで探してみたら、ファイルで販売しているところがあったので、早速購入してみた。聞いてみてびっくりしたのは、意外に分厚いハーモニーだったことだ。どうやら、テレビの音で聞いていたので、高音ばかり聞こえていて低音が届いていなかったのが原因のようだ。じっくり聞いてみると、中々素晴らしいと思った。やや堅めの雰囲気で、クラシック音楽に近い印象を受けた。グループなので、そういうことになるのかもしれない。

さて、収録されていたのは、オリジナル曲、唱歌、歌曲、ロシア民謡などであった。この中には競作となった歌もあったりして、そういえばヒット曲のあるグループなのだなと改めて思った。よくはやったな、と覚えているのは、「山男の歌」、「北上夜曲」、「銀色の道」、「すずらん」、「花のメルヘン」あたりだろうか。これらはみな買ったアルバムに含まれていた。

うっかりして、買ったアルバムの録音時期を確認していない。1997年にメンバーの一人が病気になっているので、それ以前の録音であることは確かだ。聞いていて懐かしく思うのはもちろんだが、しっかりしたハーモニーが心地よい。ネットを調べてみたら「特定非営利活動法人 ダークダックス館林音楽館」というのが見つかった。「この法人は、ダークダックスの資料の保管と閲覧そして音楽文化の伝承と普及を図り広く公益に寄与することを目的とする。」団体だ。館林市のサイトに案内がある。http://www.city.tatebayashi.gunma.jp/docs/2012080800317/この音楽館が続いてくれるといいなと思った。

完全ワイヤレスイヤホン

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「ワイヤレスイヤホンのワイヤレス化」という話です。

ワイヤレスイヤホンと言っても、じつはワイヤがありました。それは、電池や受信部を収めた本体とイヤホンとを繋げるワイヤでした。これが無いと音楽が聴けないので、無くなることは考えられませんでした。プレーヤーとイヤホンの間にワイヤが無い、という意味でのワイヤレスイヤホンでした。ところが、2016年に完全にワイヤを無くしてしまったイヤホンが発売されました。それで、現在のワイヤレスイヤホンは次の四つに分けられるようになりました(例にあげた機種は、たまたま思いついたものです)。

  1. 電源、受信部とイヤホンをワイヤで繋げたタイプ 例:SOFTBANK SB-WS71-NRNC
  2. 電源、受信部を小型化し、それとイヤホンをワイヤで繋げて首の後ろに回すネックバンドタイプ 例PHILIPS SHB5950
  3. ワイヤを完全に無くしたタイプ 例EARIN EARIN M1
  4. ワイヤレスレシーバーとイヤホンをセットにしたもの 例SONY MDR-EX31BN/W

ワイヤレスレシーバーとは、電源、受信部のみのものでイヤホンはありません。このレシーバーは、手持ちのイヤホンを繋げて使うものなので、一つのレシーバーに複数のイヤホンを選択できます。すでに持っているイヤホンを利用できるので、便利なものです。これは単体で販売されています。またSONYのようにイヤホンをセットにしているものもあります。

ワイヤレスイヤホンはプレーヤーとつながっていないので、移動中に音楽を聴くときには特に便利です。しかし、欠点もあります。それは電源、受信部とイヤホンを結ぶケーブルが意外と不便の原因になりやすいことです。

胸ポケットのアルものを着ていると、そのポケットに電源、受信部を入れることができます。あるいは、どこかに付属しているクリップでつけることになります。これが意外と不便の原因になります。ケーブルの長さによっては、胸ポケットに入れられなかったり、あるいは長すぎて余ったりします。また、混んだ電車などでは、何かに引っかかったりする原因にもなりそうです。そういった不便を解消するには、上に上げた2のタイプか、3のタイプのワイヤレスイヤホンが有効です。

2のタイプは、スポーツ用として、いろいろな機種が発表されていました。かなり小型化されていますし、ケーブルの長さの問題も解決されているようです。デザインも洗練されているものが多いので、1のタイプの欠点を解消できそうです。

ところが、「それなら、邪魔なケーブルをやめてしまえばいいではないか」という解決策が提案されました。それが完全ワイヤレスイヤホンです。このタイプを最初に発売したのは、どうやらEARIN社のようです。しかし、広く注目を浴びたのはapple社がAirPodsの発表してからのようです。

iPhone7はイヤホンジャックを廃止し、lightning端子にイヤホンを繋げるようにしました。それと同時にAirPodsを発表し、オーディオをワイヤレスにしてしまおうという考えを示しました。これによって完全ワイヤレスイヤホンが広く知れ渡ったといえそうです。

現在のところ、こんな機種が発売されています。残念なことに、ハイレゾリューション音源に対応した機種はまだ無いようです。