ある時「ベートーベンの交響曲全集をどのくらい持っているのだろう」と思った。それで調べてみたら、次のようになった。
- トスカニーニ
- メンゲルベルク
- コンヴィチュニー
- クレンペラー
- カラヤン(2種類)
- シューリヒト
- ジンマン
- ティーレマン
- ラトル
- クリップス
- ワルター
- レイボビッツ
- ハイティンク
- 岩城宏之
- ヤンソンス
- ヨッフム(2種類)
- セル
- ヴァント
- マーク
- モントゥー
- フルトヴェングラー
となる。全部で21人の指揮者で、23種類の全集があった。「こんなにあったのか」とびっくりした。
最初に手に入れたのはどれかなと思って探したのだが、ここには載っていないことに気づいた。最初はLP時代のバーンスタイン指揮ウィーンフィルのものだった。CDで買い直していないので、上のリストには無かったのだ。そう言えば、e-onkyoにハイレゾリューションファイルがあったのだが、まだ入手していない。
のっけから、意外なことになってしまった。それはともかくとして、それぞれの指揮者の全集の成り立ちもさまざまだ。どうやら
- 結果的に全集になった人
- 一回だけ全集を録音した人
- 何回か全集を録音した人
に分けられるようだ。モントゥーやフルトヴェングラーは1のケース、ワルターやセルは2のケース、ハイティンクやカラヤンは3のケースにあたる。
持っているかたちもCDだったりファイルだったりする。また、ファイルで持っているものの大部分はインターネット上にあるのを無料で手に入れたものだ。
ダウンロードしているのは主に「Blue Sky Label(http://yung.aki.gs/index.php)」というところだ。ここは、曲や演奏についての解説や評論があり、それを読むのを楽しみにしてもいる。以前評判だった演奏が多く収められているのも特徴といっていいだろう。おかげで入手できなかった演奏をいくつもダウンロードできた。
持っている全集を年代的に見ると、かなり幅広くなっている。このなかでは、メンゲルベルクが一番古いようだ。1930年代か40年代の演奏だ。次がトスカニーニになろうか。この二人の名前はよく聞いていたのだが、最近ようやく聞くことができた。
この二人のうち、意外に思ったのはメンゲルベルクだ。「アクの強い演奏」という評判だったのだが、案に相違して、割合にすっきりした印象を受けた。今ではフルトヴェングラーの方がアクが強いような感じがしている。
レイボビッツはBlue Sky Labelを知らなかったら聞く機会はなかったと思う。かなり独特な演奏だと思うが、中々聞きやすく入手してよかったと思っている。
ハイティンクはコンセルトヘボウとの全集を入手したかったのだが、ハイレゾリューションの音源を聞いて見たかったのでロンドン交響楽団との全集を購入した。機会があればコンセルトヘボウとの全集も入手したいと思っている。この人はあまり特徴が無いように言う人も多いのだが、真正面から音楽に取り組んでいる感じが気に入っている。
岩城宏之は日本人による最初の全集というので手に入れた。MP3ファイルの全集は初めてだった。一括して、無理なく買えたのもよかった。若々しい演奏でNHK交響楽団も張り切っている。総じて中々よかったがさすがに3番や5番では力みが見えたように思う。
ジンマンは、新しい校訂の楽譜による演奏というので購入した。なるほど、聞き慣れたものとは違っている部分がある。そういう意味では、面白い演奏だ。
セルやワルターはアメリカで活動していたこともあってか、あまり評価が高くなかったようだ。しかし聞いてみると中々素晴らしく、充実した演奏であると思う。
いろいろな年代に録音された演奏を聞いていると、演奏の仕方が変化しているのがわかる。それを味わっていくのも、楽しみ方の一つだと思っている。