「歴史は現代人にどういう意味があるものなのか」という問題意識に支えられた本だ。
この本は応仁の乱以降の7人の将軍の動向を記している。しかしそれのみではない。
「実際に力を持っていない将軍がなぜ存続できたのか」という問いに答えるための前提として各将軍の動きを記しているのだ。
各将軍ともに強大な軍事力を持たずに存在を示している。この本はこのことの回答を探っていく。
もちろん結論は出ていない。しかし検討の視点を提案していると言える。
著者の主張する通り、歴史は古いことに耽溺するものではないはず。そういうことの証明する意図も見える。そういう点では「はしがぎ」と「終章」が刺激的だ。