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2019-12-17

ネルソンス、ウィーンフィルのベートーヴェン交響曲全集

ネルソンス指揮のベートーヴェン交響曲全集を聞いた。

なんでも、2020年はベートーヴェン生誕250年なのだそうだ。それに伴っての企画という話だ。ウィーンフィルにとっても、久しぶりのベートーヴェンの全集と言うことになるはず。

この全集を買った理由の一つに、最近のウィーンフィルの評判がある。「実力低下」という人もいるので、自分の耳で確かめてみようという気にもなったのだ。

第1番の交響曲から順に聞いていった。最初の印象は、「あぁ、ウィーンフィルの音だな」だった。ところが、しばらく聞いているうちに、「ちょっと今までとは違うな」と思い始めた。おおらかな、というか、ある意味ではテキトーな所もあるのがウィーンフィルなのだが、この録音ではそうではなく、現代風な感じもある。音がきっちりとそろっていて割合透明な感じもあり、このあたりが「違うな」と思わせたのかもしれない。

ネルソンスは全く初めてで、予備知識も無く聞いたことになる。バランスよく、キチッとオーケストラを鳴らしていた。

ウィーンフィルを振っているとなると、どうしても第6番を注目したくなるのだが、ゆったりした感じが出ていてよかったと思う。それでいて3番、5番という力んでしまいがちな曲でもそうならなかったように思われた。大好きな8番がまた聞きたいな、という感じの演奏だったので、とても嬉しかった。

この演奏だけで判断するわけにはいかないかもしれないが、ウィーンフィル健在と言えそうなので、まずは一安心だった。

ちょっと面白いなと思ったのは、この演奏はCDで発売されているのはもちろんだが、同時にFLACファイルでも販売されている。現在の状況に合わせて、ということと言えるのだが、昔のLPとカセットテープの同時発売を思い出させる。なんとなく懐かしい感じになるのが面白い。

ところで、これからベートーヴェンの録音のラッシュが始まるのだろうか。嬉しいような、困ったような感じがする。贅沢な悩みなのかもしれないが。

2019-12-12

大田黒公園

用事があって荻窪に行ったら、行き先表示に「大田黒公園」というのがあった。あの太田黒元雄所縁なのか、と思った。そこで公園に行ってみると、入り口に「太田黒元雄住居跡を公園にした」という記述があって、直感が当たったと思った。

太田黒元雄の名前を知っているので、何か本を読んだはずなのだが、読んだ本は思い出せなかった。たぶん、音楽関係書だったと思う。この人は著作や訳書が多い人なので、その中のどれかを読んだのだろうと思う。

残念なことに、記念館が公園の中にあるのに気づかずに外に出てしまった。今度は太田黒元雄記念館を見てみようと思っている。

さて、ちょっとだけ中に入ったので、その感想を。ネット情報によると、この公園は、杉並区が回遊式日本庭園として整備したものなのだそうだ。そうであれば、太田黒元雄自身が住んでいたときは日本庭園では無かったことになる。まぁ、それにしても広い。こういう敷地に住んでいた太田黒元雄はどういう人なのだろうかと、気になった。

調べてみると、まぁ、当然なのだが、資産家の生まれだった。西欧音楽に親しめたところからも、それはうかがえる。

クラシック音楽の評論家の家が日本庭園になっているのはどういう経緯なのかわからないが、公園になったおかげで記念館が出来たのであれば、いろいろな記念館を訪問をしようと思っている者にとってはありがたい。

それはともかく、近いうちに行ってみようと思っているうちに時間が経ってしまった。本当に行ってみなくては。

2019-11-23

勝海舟記念館再訪

展示替えがあったというので、2019年11月8日に行ってきた。どこが変わったのかはよくわからないが、着用の裃が以前は通路に展示されていたが、今回はケースの中に入っていた。あと、展示資料が入れ替わっていたように思う。

この記念館は11月には入館人数が1万人を越えたのだそうだ。このペースが速いのか遅いのかはわからないが。

ミュージアムショップには新商品の地図柄のハンカチが置いてあった。これもtwitterに情報があったので、実物を見てみた。まぁ、買わないでおいた。

以外と入館者が多い。平均年齢は高めだが。って、自分も高齢者料金で入っているのだが。

二回目なので、落ち着いてみられた。次回は、Twitterで展示替えの知らせがはいってからにするつもりだ。それにしても、Twitterでのお知らせは便利だ。

洗足軒跡がきれいになっていたように思う。再建する気は無いようだが、樹木は以前のままのような気がしている。再建しないまでも、その場所がよく分かるようにしておくことは、大事だと思う。もっとも、この場所は元々の場所ではなくて、移築した場所なのだそうだ。まぁ、元々の場所での再建は無理なのかもしれない。現在の場所も中学校の敷地になっているので、やりにくい面はあるかもしれない。

2019-11-20

相撲手帳

Facebookで知ったのだが、日本相撲協会から「相撲手帳」というものが売り出されている。今回初めて知ったので、いつ頃から売り出されているのかは分からない。

改めて相撲協会のサイトを見てみると、ちゃんと紹介されていた。あまり熱心にサイトを見ないので、分からなかったのだろう。場所は ここだ。

そこでは購入方法が紹介されている。面白いと思ったのは、セブンイレブン受け取りにすると送料が無料になる買い方があることだ。この買い方は、ありがたい。もっとも、セブンイレブンが近くにないと有り難みがうすれるのだが。

ナロウサイズの手帳と言ったらいいのだろうか、175mm×85mmの大きさで、厚さは5mm位だろうか。細身の手帳で、胸ポケットにも入りそうだ。もっとも、縦長サイズなので大きくはみ出すのが欠点と言えなくもない。

相撲好きにとって有り難いのは、本場所日程が一覧表、月間予定表、週間予定表と三カ所に記されていることだ。これなら、日程の確認がやりやすい。

その他には、写真入りの決まり手紹介や相撲協会の規則集、大相撲の記録集があるので、便利だ。難を言えば、字が小さめで、印刷がやや薄いことだろうか。

まだ実際に使っていないのでなんとも言えないのだが、月間予定表、週間予定表ともに書きやすい感じがする。薄い手帳なので、たくさん書けるわけではないが、なんとなく必要最小限という気がして、今のところ減点対象にはならない感じだ。

中を見ていて気が付いたのは、個人データを記入するところがなかった。個人のメモとして記入出来るようにしてある手帳が多いと思うが、そうではなかった。

試しに幾つか万年筆で書き込んでみたが、裏写りしなかった。これは助かる。相撲協会の手帳なので、筆で書くことにも対応しているのか、とよけいなことを考えてしまった。

強いて言えば、日本相撲協会のものであることが麗々しく表紙に書かれている点が、好みの分かれるところかもしれない。それはともかくとして、大相撲の日程の書き忘れがない手帳なので、大相撲好きならば持ってみたいと思うのは確かだ。

2019-10-17

勝海舟記念館

2019年9月26日に洗足池ほとりにある勝海舟記念館を訪れた。ここは9月7日に開いたばかりだ。

区立の施設なので、ホームページがある。正式名称は大田区立勝海舟記念館だ。

勝海舟と洗足との関係はちょっと意外だが、役目で出かけたときに洗足池のそばを通ったことがあって、この場所が気に入り、土地を購入して別荘を建てた、ということだ。現在は海舟の墓がある。別荘は火事に遭ってしまったが、その敷地は残っている。大部分は中学校になっている。

記念館の建物は元々は清明文庫の建物だ。清明文庫は日蓮宗系の修養団体だったそうだ。建物についての説明は例えば財団法人清明会と清明文庫に簡明に記されている。

清明文庫は10年ほど活動した後に解散し、蔵書は同じ日蓮宗の縁で近くにあった立正学園に移管されている。大戦中に同学園が空襲に遭った際に焼けたりしたものもあったようだ。焼け残った中には海舟自筆の資料もあり、貴重なものと言える。現在では、それらの海舟自筆の資料を含めて文教大学越谷図書館に置かれている。この資料についてはYouTubeの文教大学越谷図書館[コレクション1.漢籍・清明文庫]に紹介されている。また所蔵の清明文庫資料の目録が作成されているので、同図書館に問い合わせてみてもいいかもしれない。

収蔵品の多くは勝家が伝えてきたものなので、由緒正しいものだ。面白かったのは、海舟自身がデザインした印判がたくさん展示されていたことだ。こういう趣味があるとは知らなかった。

オランダ人からもらった海軍軍人の帽子などがあったり、持ち歩いていた硯と筆があったりして、よくぞ現代まで伝えてきたものだと感心した。

展示は、咸臨丸でのアメリカ行きや江戸開城を大きく取り扱った、ある意味では平凡な展示であった。私は海舟の本領は実はそういう所ではなく、明治になってからの、徳川家の、特に無位無冠だった徳川慶喜家の経営に尽力したこと、旧幕臣への起業の援助という部分にあったと考えているのだが、展示にはあまり反映されていなかったと思う。

海舟は維新後30年生き、1899年というもうちょっとで20世紀という年に亡くなっている(あのヨハン・シュトラウス2世と同じ年に亡くなっているのが、おもしろい)。これは、徳川慶喜と明治天皇が皇居で(慶喜の旧宅でもある)会見してから後という時期になる。この会見は、2人が会うことによって徳川家と天皇家が維新の際のわだかまりを解消したという儀式である。これを見届けて海舟は世を去ったわけだ。この間30年間の、徳川家への尽力と旧幕臣たちが生活が立ちゆくようにとできるだけのことをした海舟の行動は、海舟自身が話題にしていないためあまり知られていないようだ。海舟の真価は徳川幕府が倒れた後に発揮されている、ともいえよう。

そういう観点からすると、江戸開城を海舟の経歴のピークとして展示を行っているのは物足りない感じもする。まぁ、その土地に縁のある著名人の顕彰のための施設なので、それもやむを得ないかとも思うのだが。

頻度はよくわからないのだが、展示替えがあるようなので、時々行ってみると違う展示品が見られる。ささやかだがミュージアムショップもあるので、海舟の写真を使ったファイルや図録を買ったりするのもいいかもしれない。twitterもやっている。@katsu_infoが公式アカウントだ。記念館からのお知らせが届くのでフォローするのがおすすめだ。

個人的なことになるが、亡き妻も海舟が好きで、生前最後に読んでいた本は『氷川清話』だった。海舟の記念館ができることを教えると大喜びし、「是非寄付をしよう」と言い出した。それで二人で相談して、寄付をした。寄付が終わったことを話すと、開館して2人で出かけるのを楽しみにしていた。残念ながら、開館前に妻は旅立ってしまった。もし生きていれば、二人で見に行けたのに、と思っている。それはさておき、2人で相談してやった最後の行動が勝海舟記念館への寄付だったことはこの記念館との2人の思い出の記念になると感じている。

2019-10-04

SONY D50 Mk2

ソニーのポータブルCDプレーヤーだ。Dicsmanと言っていたように思う。

とにかく、CDを持ち歩けるのが魅力だった。この機種については、例えば1985.12 SONY Discman D–50MkⅡに記述がある。

このサイトによると

  • 重さ 510g
  • バッテリー 単3乾電池×8
  • 連続再生時間 3時間 

ということなので、大きくて重い印象だ。プレーヤーの他にCDホルダーや予備の乾電池も持っていなくてはならないので、かなりな荷物になる。それでもCDの音が外でも楽しめる、というので持ち歩いていた。重さのほとんどは乾電池のような気がする。アルカリ電池をこれだけ入れると、たいした重さになってしまう。それでも持ち歩いていたわけだが、今では考えられない荷物の量だ。それでも、平気で持ち歩いていたのは、「そういうものだ」と思い込んでいたからなのだろう。今思うとなんだかおかしく感じてしまう。

この後、しばらくしてMP3ファイルも再生できる、より薄くて軽い機種が某社から発売されたように思う。収録曲数が多くなるこっちの機種を早速購入した。やはり、軽い方がいいわけだ。やや操作が複雑になったが、より多くの曲を収められるので重宝した。それから程なくiPodが発売され、シリコンオーディオの時代となり、CDを持ち歩くことはなくなった。

持ち歩くことはなくなったが、それからはCDを購入するとまずリッピングしてファイルを作り、それをプレーヤーにインストールして聞く、という流れになってしまった。作業が一つ増えたわけだ。パソコンが普及したからこそできる音楽の聞き方なのだが、これも当たり前の流れになってしまった。

それはそれとして、電車やバスの中で音楽を聞くのが当たり前となるきっかけとなった機種である。そして、家では音楽を聞かなくなってしまった。そういう転換点にいるのがD–50MkⅡだ。

2019-09-03

FiiO フィーオ M11

機能満載のオーディオプレーヤーだ。詳しいレビューはここある。

多くの機能の中から抜き出すとすると

  • 3.5mmシングルエンド出力端子と2.5mm/4.4mmバランス出力端子を搭載
  • apt X/apt X HD/LDAC/HWA(LHDC)といった主要高音質ワイヤレスオーディオコーデックに対応

だろうか。色々なイヤホンとの接続が実現できるので、中々嬉しい機能だ。とは言っても、イヤホンを揃えるのも大変な気がしてしまう。ま、それだけ夢がある機種とも言えるのだが。

それにしても、ワイヤレスもだんだんハイレゾリューション再生に対応してきているのが実感できる機種だ。一度ワイヤレスの便利さを知ってしまうと、どうしてもワイヤレス再生優先になってしまうからだ。じつはケーブルで繋げる方がいい場合もあったりするのだが、便利さには勝てないという所なのだろうか。

冗談音楽の怪人・三木鶏郎

冗談音楽の怪人・三木鶏郎 泉 麻人著 新潮選書 新潮社刊 2019

名前は知っているが、どういう人かはよくしらない、というのは有名人にはよくあることだが、三木鶏郎もそうだった。

アニメの主題歌やヒットソングで名前は知っていたが、この本を読んでどういう人だったのかがやっとわかった。

やはり、というエピソードがあった。日本で最初にテープレコーダーが発売された頃に早速購入した、という話だ。音楽作りに使ったのだが、すぐ手に入れたところにこの人の進取性が見えているように思う。

三木鶏郎の大きな仕事の一つにコマーシャルソングの制作があると思うが、本人も新しいことに目を向ける人だったのがよく分かる。いい意味での軽さがあった人なのだろう。日本でコマーシャルソングが大量に作られるようになったのは広告収入を主体にする民間放送が始まってからだし、待ったなしで作らなければならなかったのだから大変だったと思う。そういう状況の中で仕事をしていったのだから、力量のある人と言える。そして多くの才能ある人を手元から送り出していることにも驚いた。

それから、三木鶏郎が仕事を始めた頃の話は、占領期のアメリカの政策もほの見えたりして、意外な戦後史にもなっている。そういう点でも面白い本だ。

軽いタッチで描いているが、十分な調査、著者の記憶、収集癖、感性が混ざり合っていて、中々深い内容の本だ。巻末の参考文献はさらに読み進める場合の指針となるばかりでなく、単独で読んでも興味深い本が並んでいる。これもありがたい。

2019-06-29

プラチナ万年筆のプレピー

懐かしい会社の万年筆が評判というので嬉しくなってしまった。それがプレピーという万年筆だ。製品紹介はここにあります。もちろんメーカーサイトもあります。

この万年筆の特長は、インクが乾燥しないこと、だと思う。万年筆は、ちょっと使わないでいると、インクが乾燥していて書けないことがよくあったが、プレピーは2年くらいはインクが乾燥しないのだそうだ。あくまでも、メーカーのデータだけど。

低価格の万年筆なのにこのような性能がある、というか、気楽に使えるからこそほしい性能とも言える。

ペン先の種類は極細、細字、中字とそろえてある。それより興味を引かれるのは、細字タイプの軸カラーが #1 ブラック、#3 ブルーブラック、#11 レッド、#21 ピンク、#28 バイオレット、#30 イエロー、#41 グリーンと7種類もあること、更に、この万年筆で使えるインクが #1 ブラック、#3 ブルーブラック、#11 レッド、#21 ピンク、#28 バイオレット、#30 イエロー、#41 グリーン、#57 ライトブルー、#62 ブラウンと9種類あることだ。

インクの色と軸の色を合わせてもいいし、透明の軸を買って中のインクの色を楽しんでもいい、というのは重苦しい感じさえする万年筆とは思えない手軽さを感じさせる。

プラチナの万年筆では、現在では他のメーカーでは作らなくなってしまったブルーブラックのインクが使える。『万年筆バイブル』という本によると、現在ブルーブラックのインクを作っているのはプラチナ万年筆だけなのだそうだ。色だけ、ブルーブラックのインクに合わせたものはあるが、性質はブルーブラックではない。古くからある、耐久性に優れたこのインクを使えるのは、万年筆好きには嬉しいことだ。

もちろん、この値段なので、ペン先はステンレスだ。しかし、軽やかな使いやすい書き味で、さらに軸も軽いので、万年筆がより身近になった感じがする。

2019-06-23

ぺんてるのプラマン

今日、文房具店で懐かしいものを見た。ぺんてるのプラマンだ。これが発売されたのは随分前のように思う。いまだ健在なのでびっくりした。

プラマンには思い出がある。卒業論文を書いている頃に、この製品のCMがよく流れていたように思う。特に決め台詞の「論文書いて恥じかくな」は、我が身に引きつけて、どきっとしたものだ。

これの開発ストーリーはここにある。万年筆の書き味とボールペンの使いやすさを会わせたような筆記具なので、一時愛用していた。

元々筆圧が強いので、ボールペンで書いていると腕が痛くなってしまうことがあった。それで万年筆も一番柔らかい書き味のモンブランを買ったりしていた。筆圧を下げるにはどうしたらいいかを考えているときに、面白いペン先のこの製品を見つけて試してみたら使いやすかったのだと思う。

ボールペンと違って、ペン先がしなうので圧力の調整ができ、それが書きやすさになったと思われる。どちらかというと、油性ボールペンよりは水性の方が好きだったので、その点でも好みに合ったことになる。

仕事では職場支給のボールペンを使うことが多くなり、個人的にも予定表や手帳を使わなかったので、だんだんと筆記具を使う機会が減っていき、それに伴ってプラマンも使わなくなっていったようだ。最近になって万年筆やボールペンを使い出し、その関連でプラマンに再会することになったのかもしれない。

購入して、家に帰って早速試してみた。細かい点に改良が施されているのかもしれないが、以前と変わらない書き味で、嬉しくなってしまった。軸の太さ、長さ、重さがちょうどいい感じであったのを覚えているが、今回買ったものもその感じは変わらなかった。軸の色も同じで、一貫したところがいいと思ったりもした。

近くの文房具店ではみたことが無いような気がしている。あるいは気がつかないでいただけなのかもしれない。今度確かめてみるつもりだ。

ところで、いまは「トラディオ・プラマン」というカートリッジの替え芯方式のものが出ていた。上級の製品と言うことになるのだろうか。見た目は万年筆に見える。ちょっとプラマンとは違うように思ってしまうのは、昔のものに慣れてしまっているからかもしれない。でも、魅力的ではある。

2019-06-15

万年筆バイブル

『万年筆バイブル』という本を読んだ。 講談社選書メチエの中の一冊だ。銀座にある文房具の伊東屋のおそらく万年筆担当の人たちが書いたものだと思う。モノとしての万年筆をどのように扱うか、という本だ。そのため、製品紹介を期待すると肩すかしを食らうことになる。

万年筆それ自体、インクそれ自体について必要な知識が記されているので、使っていく上で便利な情報が多い。

印象的だったのは、昔からあったブルーブラックのインクがなくなったことについての説明だ。やはり時代の流れで作られなくなったことが分かる。ブルーブラックインクの特長は保存性に優れていることだったと思うが、現在ではそういう性質のインクが他の色でも作れるようになったので、保存性という意味では使命が終わったように思えた。ただ、ブルーブラックの色が好き、という事もあるので、色だけ同じようにしたパーマネントインクが作られているのだそうだ。

以前のモンブランのブラックインクは日光に当たると字が消えて行ってしまう特徴があった。それで字が消えないブルーブラックの出番があったのだが、これからはそういうこともなくなる訳だ。

実は長年のモンブラン愛用者で、最近又万年筆の使用頻度が上がってきている。新しい製品を買おうという考えはあまりないが、今使っているモンブランは40年以上使い続けている。そう言えば、無印良品の万年筆を買って、一時使っていた。この万年筆用のカートリッジはモンブラン製が使えたのは偶然だったが、嬉しかった。

この本は万年筆自体についての記述が中心になっているので、メーカーの話や名品についての話は控え目になっている。その点からすると、「バイブル」よりは「マニュアル」に近いようにも思われる。

これからどういう万年筆を買ったらいいか、ということにはあまり応えられないが、万年筆をどう使ったらいいか、という疑問には十分答えられる本だと思う。それにしても、こういう本が出版されるのであるから、万年筆に関心を持つ人が多いのだな、と改めて思った。

国立国会図書館の書誌データです。

万年筆バイブル (講談社選書メチエ ; 699)
伊東道風 著
講談社, 2019.4
冊子体 ; 205p ; 19cm
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I029609184–00

2019-06-10

香草パン粉

レシピに「香草焼き」と書いてあるものがあったりする。写真を見ているとおいしそうなのだが、香草パン粉を作るのが大変そうなので作ったことはなかった。

あるとき、近くのカルディを見ていたら、そのものズバリ「香草パン粉」が置いてあった。どうしようかしばらく考えたが、買うことにした。ホッケフィレを焼こうと思っていたので、ちょうどよかったのでもある。

ホッケフィレの香草焼きのレシピは見つからなかったので、袋に書いてあった鶏肉の例を参考にしてホッケフィレに香草パン粉を付けて焼いてみた。焼き方も手探りだったが、うまく焼き上がった。食べてみて「おっ」と思った。適度に香ばしいのだ。今まではホッケフィレは塩コショウしてフライパンで焼いていた。これもおいしいのだが、同じ味付けばかりでは変化がない。ホッケフィレに照り焼きやは合いそうもない気がしていたので、香草焼きを試してみたのだが、これは気に入った。気のせいか、ホッケフィレがいつもよりおいしく思えた。

さて、次の香草焼きは何にしようかと考えていたら、ステーキカットの鮭を買っていたことを思い出した。照り焼き用に買ったのだが、その鮭で香草パン粉焼きをやってみることにした。冷凍の魚なので、前日の夜に冷蔵庫に入れて解凍してから使うという手順にしている。これもおいしかったので、魚を焼くときには香草焼きも選択肢に入れることにした。

次はブリだ。これも照り焼きや鍋用に切り身を買ってあったので、やってみた。鮭ほどではなかったが、やってよかった。ブリはちょっと難しいさかななのだが、香草パン粉焼きならば食べやすくなるように思われた。

そのほかに是非やってみたいと思っているのがラムチョップの香草焼きだ。これはスキレット本にも載っているので、おいしいはずだ。ラムチョップはちょっと高めの値段になるので、あまり頻繁には調理していない。次にやるのを楽しみにしている。

実はラムのステーキもやってみたいのだが、近所では買えないので、未だに実現していない。ステーキ肉をどこで買おうか考え中だ。ポークのステーキ肉は買えるので、こちらが先に実現するかもしれない。

焼き物料理のレパートリーが広がってよかったと思っている。

2019-04-06

スキレットでジンギスカン

ずっと以前からなのだが、ラム肉が好きだった。それで、時々ラム肉の焼肉をやったりしていた。少し前に買ったグリルパンも、ジンギスカン鍋対応のものだった。ところが、ラム肉は売っているところがあまりないので、本当に時々食べるだけだった。

ところが最近になって、どういうわけだか住んでいるところのスーパーでラム肉が買えるようになった。しかも、ジンギスカン鍋用のタレまで揃うようになったのだ。ラム肉好きにとっては、嬉しい事態だ。

すでに持っているグリルパンでジンギスカンをやったのだが、一人で使うとなると大きすぎるように思えた。それに、食べ過ぎの心配もある。かといって、スキレットでやるとなるとガスコンロでやるしかないので、焼肉という感じが薄れてしまう。カセットコンロにしようかと思ったり、一人用の小さなグリルパンを探したりしたのだが、なかなかこれというものが見つからない。そのうちにIHコンロを買った方が良いような気がしてきた。これを使えば、一人で鍋料理も焼肉もできるので、いろいろと便利なはずだ。

店でIHコンロを見ていくうちに、小ぶりのものがあることに気がついた。みたところ火力1000Wのものがちょうどいい大きさだった。火力が低いように思えるが、一人分なのでそもそも鍋も小さいので支障が無いように思えた。

そんなこんなでIHコンロを買ったので、かねてからやってみたかったスキレットでのジンギスカン鍋をすることにした。使うのは19cmのニトリのスキレットだ。もっと小さいのもあるのだが、最後にうどんを入れるので、ちょっと大きめのスキレットにした。ちょうどこのスキレットに使える蓋が届いたので、これの使い初めでもある。もう一つ、IHコンロでスキレットを使うのも初めてだ。

さて、どのようにジンギスカンをしようか迷ったが、蒸し焼きにすることにした。ネット上に10分蒸し焼きにしたという情報があったので、それに倣うことにした。

野菜を切り、スキレットに並べてからラム肉を置いた。スイッチを入れてからジンギスカンのタレをかけた。そして、すぐに蓋をした。初めてなので、ちょっとドキドキした。

10分くらい経って蓋をとると、野菜や肉に火が通っていた。それに意外に多くのスープが出ていた。これなら最後にうどんを入れられる。一安心だ。コンロのスイッチを切らないまま、食べ始めた。蒸し焼きにしたので、味がよくしみていて、美味しかった。うどんもスープの量がちょうどよかったのか、いい味になった。

スキレットでジンギスカンが出来たので、焼き肉も出来そうだ。スキレット以外にもIH対応の鍋を買ってあるので、鍋物もできる。そう言えば鍋の方はもつ鍋をすでにやっていたっけ。これも美味しかった。

鍋系にするとゆっくり食べるので、体も温まる気がする。IHなので、ガスコンロと違って暑くならないのがいい。これから利用が増えて行きそうだ。

2019-04-04

スキレット事始め

最近、スキレットに凝っている。どういう理由でスキレットに到達したのかはもう覚えていない。小さなフライパンを探していたことがあったので、その関連で見つかったのかもしれない。小さなフライパンは一人分の料理に便利そうだったので、どんなものがあるのか、調べていたのだ。

近くのスーパーでは20cmのフライパンは置いてあるのだが、一人分の料理のための本にはもっと小さい18cmのものを薦めている場合もあるので、ちょっと探してみたのだと思う。

スキレットに注目した理由は、小さいのももちろんだが、そのまま食卓に供せるところもあるようだ。調理した器具でそのまま食べられるのは、洗うものが一つ減るので、便利に思えたのも確かだ。

スキレットを使った調理はアメリカ由来のようだ。そのせいかアメリカで覚えてきた人の作る料理は肉主体の料理が多いような気がする。それとオーブンの利用も普通みたいだ。この辺り、ちょっとやりにくいな、と思ったりもする。

ところが、ニトリの販売しているスキレットのための調理本ではご飯を炊いたりしているので、習慣の違いが出るのだろうかと思ったりした。もちろん、パエリアはアメリカ仕込みの人のレシピにもあるので、スキレットでご飯が炊けるのは普通の知識なのだろう。

いろいろと考えた結果6インチ1/2という大きさが一人分にはちょうど良いように思えた。余談だが、この6インチ1/2という言い方がいかにもヤードポンド法らしくて、何となく好きだ。ボクシングの試合前の選手紹介の時にも体重を読み上げるのだが、「○○○ポンド4分の3」とか言うことがあるので面白いな、と思っていたのだ。

このスキレット、6インチ1/2というのは小さいのだが、重い。初めて持った時、テフロン加工のフライパンの感じで持ち上げたので、びっくりした。でも、この重さはスキレットがぶ厚く作られていることでもあり、調理面では有利なはずだ。そうではあるのだが、中に材料を入れて、フタをして持ち上げると、ずっしりくる。もっとも、おいしい物が食べられるので、気にはならない。

最初に戸惑ったのは、手入れのやりかただ。テフロン加工のフライパンを使い慣れているので、使用後には洗剤を使わないで洗うことやコンロで水分を飛ばすことなどだ。しかしこれは中華鍋のやり方と同じだと気づいた。最近、中華鍋も洗剤で洗っていたのだが、スキレットのやり方に合わせることにした。

料理の作り方については、本を買ったり、調理アプリやネットで探したりして、できそうなものから作ることにした。ネット上の情報でいいなと思ったのは大学生協のページに、一人暮らしの学生向けのスキレットレシピが載っていたことだ。ここ

ここのいいところは、まず、一人分の料理であることだ。これだと分量をそのまま用いられるので、助かる。次に、細かく写真入りで手順を示していることだ。これはわかりやすい。管理栄養士が作ったレシピなので、しっかり栄養がとれそうなのが何よりだ。実はこのスキレットレシピは「自炊のすすめ」というコーナーのサブメニューなのだ。ほかのスキレットを使わない料理も紹介されていて、しかもすべて一人用なので、やりやすい。不慣れな人用に作りやすく考えられているのはすべてに共通している。なかなか役に立つところだと思っている。

スキレットのレシピ本の中の料理でびっくりしたのはラムチョップを調理したときだ。一口食べてみて、思わず「うまい!」と言葉が出た。ラム肉は好きなのだが、どういうわけか、これまでラムチョップをおいしいと思ったことは無かったのだ。蓋を使ったのがよかったのかもしれない。その他には、手羽元を焼いたのもおいしかった。

昼にちょうどいいのは、焼きカレーだ。これはレトルトのカレーがあればいいので、すぐに作れる。ルーを入れるやり方もあるが、こちらはまだ試していない。このやり方もやってみたいと思っている。チーズをのせてオーブントースターで焼く一手間があるが、中々おいしい。

朝にいいのは目玉焼きだ。温かいまま食べられるので、よけいおいしく思える。

後は、野菜と肉や鮭を使った蒸し焼きが便利だ。6インチのスキレットだとちょうど一人前の分量になるので作りすぎることもない。初心者にとっては、この点が一番ありがたいかも知れない。いい道具が見つかったと思っている。

2019-02-24

Ashfordのミニ5穴システム手帳 ディープ

もう手帳は買わないつもりだったのだが、ポケットに入れてちょっとした予定を書き込んだり、思いついたことのメモをする手帳が欲しくなって、いろいろと探してみた。きっかけはFilofaxのミニ5穴用のダイアリーがあったので、これを使ってみたかったからだ。ダイアリーを使いたいから手帳を買う、というのは話が逆みたいだが、まぁそういうことになってしまった。

いつものことだが、いざ買うとなると、中々大変だ。肝心のFilofaxはもう5穴の手帳は作っていない。既存のユーザーのためにリフィルを用意しているだけのようだ。

そこで手帳選びだ。ここで最初に決めたのがカバーの色だ。ネイビーにしようと、それだけが決まっていた。ところが、黒はどのメーカーもあるが、ネイビーはそうも行かない。ネットで見ていて、「あ、いいな」と思ってもないネイビーがなかったりする。またはあっても値段が高すぎたりする。ashfordのモダングレースがいいなと思ったのだが、値段が折り合わない。そういうわけで、中々難航した。

それでも、渋谷のloftでashfordのディープを見つけた。6,000円とまだちょっと高いのだが、あまり安くても、ということもあるので、これに決めた。実物を見ていてポケットがついていたこと、ペンホルダーがあったことがよかった。

さて、買う段になって、困ったことにいつもよく行く文具店には置いてないのだ。また渋谷に行くのも面倒なので、やむなく通販で買うことにした。よく行く新宿の文具店にはashfordの手帳のメンテナンスセットが置いてあったので、それを買った。

今の時点で、一ヶ月ほど使っている。予想外だったのだが、手帳がたくさんあると、持ち歩くか否かを中心に自然と使い分けができてしまうことだ。バイブルサイズの手帳は色々なアイデアメモ用で、これは持ち歩かない(Filofaxのもので、大きすぎて持ち歩きたくない)。6穴のやや大きめの手帳は日程管理、することのメモ、など家にいて参照することを記している(これもFilofax。持ち歩くには分厚い感じがしている)。ミニ6穴手帳(Davinci。大きさは気に入っている。色をネイビーにしなかったのが、残念だ)は何でもメモ用に持って歩く。ミニ5穴はちょっとした日程管理と心覚え用に使っている。この手帳からミニ5穴に転記したりもする。これは鞄の中が定位置だ。ポケットに入れられるミニ5穴手帳はsuicaも入れたりして便利に使っている。立ったままのメモがやりやすい。

ミニ5穴の欠点として、ポケットが大きいと、中で横向きに回転してしまって出しにくくなることかもしれない。回転のついでに、ペンホルダーのノック式ボールペンの芯が出ていることもある。今のところは、それくらいであまり困ったことはない。困ると言えば、すぐ近くの文具店ではあまりリフィルを置いてないことがあげられるかもしれない。でもリフィルはしょっちゅう買うものでもないので、置いてある文具店に行ってちょっと多めに買っておけば済むことなので、問題点とはならないはずだ。

ディープのネイビーの色と、糸の白い色がいい感じで、これから使っていくと革もいい色合いを出していくはずだ。大事に使っていきたい。

OHTOのポールペン bloom 3 in 1

最近、OHTO bloom 3 in 1というボールペンを買った。きっかけはAshfordのミニ5穴手帳DEEPを使うようになったので、似合う筆記用具が必要になったためだ。

2色使えてあまりキラキラしたものや軽い感じではない物を探していたのだが、なかなか見つからないでいた。流行りなのか、多色ボールペンはキラキラしたものが多いように思われる。そうでないデザインのものもあるのだが、ペンクリップや色切り替え表示の部分がポイントとして帯状に光っていることが多い。

あるとき、東急ハンズ新宿店の文房具売り場を見ていたら細身の、全体が一色でデザインされたボールペンが目に入った。OHTOというメーカーのbloom 3 in 1というボールペンだった。あまり使わないシャープペンシルがついているのが欠点と言えば欠点なのだが、それを上回る良さが持ってみた感じだ。ほどよい重さ、持ちやすさでとてもよかった。色も好きなブルー系があったので申し分ないボールペンと思われたので購入した。

当初は、このボールペンはFilofaxのMetropol用にして、Metropol用に使っていたAvant-garde lightをDEEP用にしていたのだが、使っているうちにMetropolにはAvant-garde lightの方がしっくりくるようだったのでbloomはDEEP用に使うことにした。

どうやら、手帳の大きさとペンホルダーに差したボールペンの細さには似合いのバランスがあるようだ。スリムなミニ5穴の手帳には細身のボールペンがお似合いだ。

手帳との組み合わせを別にしても、bloom 3 in 1はいいボールペンだ。握りやすい細さと、ちょうどいい重さが書きやすさとなっている。欠点としては、替え芯の入手がちょっと難しいことだろうか。OHTOのボールペンを置いている文具店が近くにないの、でそう思うのかも知れない。もちろん、大きな文具店に行けば置いてあるだろうし、芯はそう頻繁に替えるものでもないのでボールペンを使いにくくさせているわけではない気もする。