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2020-01-06

ようかん

新潮社から『ようかん』という本が出ている。著者は虎屋文庫だ。

書名の通り、羊羹についての本だ。羊羹の歴史や製法、さらに羊羹が登場する文学作品を紹介している。それにもまして、豊富なカラー写真は見ているだけで楽しくなる。

豊富な写真と言っても、そのために作ったりしているのだろうか、それとも、既にある写真をつかっているのだろうかと思ったりする。

今は作っていないものは、もしかしたらわざわざ作ったのかもしれない、などと想像したりするもの面白い。

ちょっと意外だったのは「羊羹」は元々は羊肉のだったという指摘だ。なるほど、名前には「羊」がついている。スープ付きの羊肉料理だった羊羹が菓子になったのは、精進料理で羊肉に似せた食品を作り始めたことがきっかけのようだ。だんだんとスープがなくなって、今の羊羹になったようだ。

と言う話は置いておいて、この本の魅力は古くから羊羹を作っている虎屋に伝わる羊羹についてのいろいろな資料や羊羹の写真が見られることだろう。羊羹の大きさもいろいろと種類があり、そういえば以前は大きな羊羹が多かったな、と思ったりもした。

虎屋は高級菓子店という感じなので、虎屋の羊羹などが身近にあったのかどうか覚えていない。しかし羊羹はよく家にあったので、昔から人気があったのは確かだ。

このような本が作れたのも、おそらく、必要があって菓子製造にまつわる本や道具を集めていたからだろうと思う。そして虎屋文庫を作ってそれらをきちんと整理し、スタッフを配置して公開しているのが素晴らしいと思う。

虎屋文庫は堅苦しく言えば、企業資料室であり、企業アーカイブズなのだが、和菓子の虎屋のアーカイブズと思うと親しみやすさを感じてしまう。

虎屋文庫についてはここで見ることができる。ここには虎屋文庫資料展の案内も掲載されるので、時々チェックしておくといいかもしれない。

この本の詳細なデータはhttps://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I030012275–00で見ることができる。

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