徳川忠長は家光との関係ではよく言及されるが、単独ではあまり取り上げられていないように思われる。もしかしたら処分されたことによって、資料が抹殺されているのかもしれないが、詳細は不明だ。この本でも資料が不足していることは指摘されている。
著者は家光と忠長の不仲説に不賛成である。それがこの本の一つの柱になっている。もう一つは、忠長の生涯を丹念に記述している点だ。
この本のサブタイトルは「兄家光の苦悩、将軍家の悲劇」であるが、これはそのまま著者の考え方を示している。
忠長が色々な不始末を始めるようになっても、家光はなかなか処分しようとはしていない。その辺りに家光の忠長に対する気持ちが表れているという著者の考えが基調になっている本だ。
少ない資料を活用して忠長について記している。予想していたよりは読みやすかった。
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