副署名の「モンゴル高原の5000年」が内容をよく示している。
書名からはわからないが考古学での知見を基にした歴史記述だ。主に墓の発掘・調査の話題が出てくる。墓の話だけでもどの様な人が葬られているのかから始まって時代背景などにも話は及んでいく。そのプロセスが魅力的だ。
年代の測定法には色々なやり方があり、その時の状況にあったやり方を採用するのだというのも興味深い。
現地の状況に通じて過去のことに及ぶので著者の指摘の一つ一つに重みがある。読んでいて興奮すら覚えた。
もちろん考古学を主体にしているのでその場所を舞台として活動していた人が躍動するわけではない。しかしその分「何が起きていたのか」はよく伝わってくる様にも思えた。
なかなか刺激に満ちた本だ。著者の別の著作も読んでみたいと思った。
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