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2017-12-09

HP200LX DOSの名機

HP200LXはヒューレット・パッカード社のMS-DOSで動く携帯パソコンだ。むしろ、ポケットコンピュータと言った方がふさわしいかもしれない。いまだに話題になることがhttp://kokuryu-yokohama.a.la9.jp/というページがあることからも分かる。

実は、この機種の前にHP100LXというのがあって、それを改良したのがHP200LXなのだ。改良点はメモリーの拡張だったように覚えている。「乾電池で動くコンピューター」というのが特徴だった。もちろん、画面は液晶でモノクロだった。

この機種を知ったきっかけは、今はもうない『電波科学』という雑誌に載った紹介記事だった。実はそれ以前から、「コンピューターを持ち歩けたら」と思っていたので、記事を読んでいて「これだ!」と思ったのを覚えている。

ROMにDOSを入れてしまって、バージョンアップの手間を省こうというのは、中々優れた着眼点だった。また、当時主流だった表計算ソフトのLOTUS–123もROMに入れて、電源を入れればすぐに使えるようになっていた。そのほか、カレンダーやデータベーズもどきのソフトもあって、身近な情報を整理して持ち歩けるようになっていた。

特に、付属ソフトのカレンダーが使いやすく、それまで手帳を使っていなかったのに、初めて予定を管理してみたりした。もちろん電卓としても使えたので、本当に便利だった。

元々アメリカの会社が開発したものだったので、日本語は使えなかったのだが、腕に覚えのある人たちが日本語化し、エディターやソフト起動のためのソフトを作ったし始め、最終的にはインターネットに繋げるようになっていった。

この機種のための本が多く出版された。また当時盛んだったパソコン通信のフォーラムでも話題になり、活発な情報交換が行われていた。

複数アドレスにも対応した、とても使いやすいメールソフトが提供されたので、これでインターネットメールをやりとりしていた。

インターネットに繋げることはできたのだが、スマートフォンのように通信機能を内蔵していなかったので、拡張スロットにモデムを入れ、携帯電話やPHSでインターネットに繋げていた。

キーボードが、小ぶりだが中々使いやすかった。小さいので、親指で入力していた。このやり方は今でもスマートフォンでも時々やってみることがある。そのときはとても懐かしい気持ちになる。

便利に毎日使っていたのだが、ある日、ついに壊れてしまった。ずっと使い続けていたい機種だったが、今にして思うと、画面表示の文字が小さいのと、処理スピードがやや遅かったので、遅かれ早かれ、使わなくなったかもしれない。

いわゆる「枯れた技術」を駆使して、あまり機能を詰め込まなかったために却って特徴がはっきりし、それが使いやすさにつながったのだと思う。もし、最新版のHP200LXがあったら是非使ってみたいと思っている。でも、やっぱり出ないだろうなぁ、とも思うのだが。

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