なぜか心惹かれるのが『言志四録』だ。岩波文庫の一巻本を一度購入したのだが、見えなくなってしまったので改めて古書を入手した。
四録を一冊に収めている文庫本はいまだにこれしかないようだ。1935年に刊行されたものをそのまま復刊したものなので、版面に時代色が出ている。痛みのないキレイな本が届いたのでちょっとびっくりした。
これを最初に購入した人は愛書家だったのだろうか。蔵書印が丁寧に押されているのが印象的だ。
一巻に収まったのは書き下しと最小限の注釈のみにしたからだろう。それでも原文は収録してあるので、至れり尽くせりという感じはする。
いまだに関連の著作が刊行されているので、生命を保っていると言えるが、最初の刊行が1810年なので、現代から見るとさすがに古く思われる記述がある、それでも、それらを除くと味わうべきものが多い。著作、思索は時代に拘束されているので、それは当然のことであり、読むものが書かれていることに意義を見いだしていくのが古典を読む時の態度と言える。
箴言集というのは、現在ではあまり出ていないように思われる。こういう形の著作は短い文章が集まっているので読み易い。最初から通して読んでもいいし、あちこちと拾い読みしても言い。また、ちょっとした空き時間に読むのにも向いている。そういうことから言えば現在に適した語録と言える。
以前読んだときには、儒学関係のメモみたいなものもあった。この部分はさすがに歯が立たない。それ以外の部分は「なるほど」と思えることが多い。これからじっくりと味わってみたいと思っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿