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2022-02-14

関取になれなかった男たち 佐々木一郎著 ベースボール・マガジン社刊 2022年

この本の紹介はここ にある。

登場するのは幕下筆頭まで昇った

  • 春日国(かすがくに)
  • 獅子王(ししおう)
  • 友鵬(ゆうほう)
  • 錦風(にしきかぜ)
  • 緑富士(みどりふじ)
  • 小金富士(こがねふじ)

の6人だ。関取まであとちょっと、と迫った人たちとも言える。

このうち友鵬だけが故人だ。

何よりも、著者の力士への温かい視線が嬉しい。 そして力んでいない書き方が元力士たちの人間像を浮かびあが らせている。もちろん、それぞれの力士の関係者にも丁寧に 取材している。

登場する6人は皆熱心に相撲に取り組んだのに関取の地位まで 上がれなかった人たちだ。著者はその原因に直接触れるより はそういう経験の後にどのように人生を送っていったかに注目 している。

中には、「関取になっていたらこの人と結婚していなかったか もしれない」という女性もいて、関取になれなかったことが必 ずしも残念なことではないのだ、と著者は言いたかったのかも しれない。

6人とも相撲界にいたことが何かしらの形でその後に生かされ ていることを伝えているのもよかった。全部読み終わると、 それぞれの力士には上がれなかった理由があったのだと何とな く気づくようになっていたのも嬉しい心遣いだった。

心温まる本だった。

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