陰謀論論破の本だ。著者の専門である、中世を対象とした陰謀論を取り扱っている。
しかし、中身はそれだけではない。 これまで学界で通説として認められてきたことについても触れ、その誤り、というか検証不足についても指摘している。ある意味では歴史学研究の陥りがちな盲点に ついて書いているとも言える。
応仁の乱について触れているところ、本能寺の変について、関ヶ原についてのところなど、通説的な説明が実は不十分な説明であることにも筆を割き、論証している。
一般書といえる本だが、「陰謀論の法則」を述べていたり論点整理を行っていたりして、学術的な面も持っている。
陰謀論を批判している著作だが、歴史研究の上で気をつけるべきことを述べているのではないか、そんな気さえする。そういう面から見ると、歴史研究の入門書ともいえそうな本だと思う。
陰謀論に対抗するためには、きちんとした知識や論証法を持っていたいとも言っているようにも思える。
0 件のコメント:
コメントを投稿