2008年6月24日に起きた漁船の転覆事故を追った本だ。著者は事故後年月が経ってから偶然のことから事故のことを知り「何が起きたのか」を粘り強く追いかけていく。本書はこの過程をしるしている。
著者のこのについての疑問は「生還者の語る事故の様子と事故の報告書が記す事故の様子があまりにも違いすぎる」ことから発している。この疑問への解答を求めての取材活動について記している。
手蔓をたどっての取材活動の様子の描写には迫力がある。犠牲者、関係者への深い共感を基調とした落ち着いた論調には著者の執念と事故を隠蔽するかのような報告書作成者への怒りも感じられる。
読みにくい本かなと思っていたのだが著者にひきずられるように最後まで読んでしまった。
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